WiMAX2+の変調方式について
WiMAX2+は無線通信規格のひとつですから
ある変調方式を用いて
搬送波を変調した電波(被変調波)を
発射している点では
あらゆる無線機器の技術と共通しています。
従来のWiMAXも無線通信規格ですが
ここではOFDM(直交周波数分割多重)という
複数のサブキャリア(副搬送波)を
通常のQAM(直交振幅変調)などの変調方式で
変調する技術を用いています。
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OFDMの副搬送波の全ては、
互いに直交(互いの電磁ベクトルのスカラー積が零)の関係に
あるので干渉し合うことがなく
すなわち混信などの悪影響がないことを
利用した技術がOFDMA(直交周波数分割多元接続)で
モバイルWiMAXに採用されました。
これら一群の副搬送波は
基地局などのノード(節点)に適宜振り分けられ
ユーザーさん各々に対して
最もデータ伝送効率の良い副搬送波が割り当てられるわけです。
ですから、実効的な周波数帯域利用効率が高く
限りある電波資源を有効に活用できる技術といえますね。
また、これにMIMO(多元入力多元出力)など
最新のアンテナ技術を用いて
より確度の高いデータ伝送を達成させるのが
SOFDMA(空間直交周波数分割多元接続)技術です。
220Mbps対応のSpeed Wi-Fi NEXT WX01では
モバイルでは初となる、4×4MIMO(フォーバイフォーマイモ)が搭載され
アンテナが4本実装されていますね。
現在のWiMAX2+は、これらの通信方式を踏襲した無線規格で
その原理ゆえに、混信が起こりにくい特長があるわけですね。
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